いつのまにか、ラグビーワールドカップ2015から1年が経過しようとしています。当時、日本ではこれまでにないぐらいラグビーブームがおきましたが、今となってはラグビーの話題がメディアにでることも非常に少なくなってしまいました。
とは言え、ワールドカップ前に比べるとラグビーファンは間違いなく増えていると思います。
ラグビーワールドカップ2015のその後
最近のニュースですと、本日、日本代表の五郎丸選手(ヤマハ発動機ジュビロ)が14日に行われるスーパーラグビーのハリケーンズ(ニュージーランド)戦に先発出場することが発表されました。
最近は中々、先発出場を獲得できていないので活躍を期待しています。
その他にも五郎丸選手は男前ですし、話題性があるのでCMでもみかけますね。
五郎丸が先発へ スーパーラグビー、14日のハリケーンズ戦
そして、ラグビーワールドカップ2015の時に挙がった話題で、福岡堅樹選手が歯科医師の父が制作した、スポーツ用マウスガードを新調し大会に臨んだことがニュースになったことありました。
走りを支えるのは、歯科医である父綱二郎さんの手製マウスピース。今大会のために、日本代表の赤白と所属する筑波大のカラーである青が入ったトリコロールのマウスピースを新調した。歯並びの善し悪しで、食いしばった時に発揮される力に最大2割も差が出るという。
出典:2015年9月23日 日刊スポーツ
戦術の話や人種、メンタル面などメディアではたくさん取り上げられていましたが、個人的にはこのニュースが一番気になっていました。
スポーツ用マウスガード
スポーツ用マウスガードとは
さて、今日話題したいのはラグビーなのですが、スポーツの奥の深さを知ると言う意味で「マウスピース・マウスガード」について、話したいと思います。
マウスピースとマウスガードは類義語ですが、歯の矯正用マウスピースやいびき・睡眠時無呼吸症候群の治療するマウスガードとは異なるので、誤解を防ぐために、当記事では「スポーツ用マウスガード」と記述いたします。
スポーツ用マウスガードは、そもそも口腔内の安全性を保つために保護目的に一部のスポーツ(格闘技)で使用されています。完全義務化されている競技もあれば、一部義務化、推奨レベル、使用可など、競技だけでなく大会などによって、スポーツ用マウスガードの使用許可が変わってきます。
スポーツ用マウスガードがもたらす効果
前途した通り安全性の向上はもちろんですが、近代医学・開発技術力の進歩により、下記が理由でスポーツ用マウスガードを利用するアスリートが増加しています。
●安全性の向上
野球であれば、打球が飛んできたり、ラグビーであれば顎に頭が当たったりと、スポーツにおいては顎・歯に強烈な衝撃を受ける可能性が多々あります。
歯が欠けたり折れることもあれば、折れた歯が刺さることともありますので、予防としては非常に重要な役割をします。
●筋力の向上
装着することによって、噛み合わせが安定します。そのため、食いしばりやすくなり、打撃力が向上する結果があると言われています。格闘技だけでなく、野球など打撃スポーツでも着用されるケースが増えています。
●精神面の安定
最近はあまり見ないかもしれませんが、野球のメジャーリーガーが心拍数を安定させ平常心でプレーするためにガムを噛む話を聞いたことがあると思います。
それと同じように、スポーツ用マウスガードを装着することと心拍数を安定させる効果があると言われています。
●事故後の費用軽減
スポーツ用マウスガードを装着せずに歯が折れたとします。
その場合、インプラントなど人工歯根を入れたりすると、数10万円の手術費用が発生します。
効果は、怪我を未然に防ぐだけでないことがわかりますね。
スポーツ用マウスガードの普及状況
今、オーストラリアのジュニアバスケットリーグでは、スポーツ用マウスガードの着用が義務化されていたります。
野球選手では、ダルビッシュ有選手、内川聖一選手も着用しています。
ただし、ダルビッシュ有選手は、「パフォーマンスに直接影響ないが歯の保護には良い」と回答していました。
格闘技などの枠を超えて、スポーツ、そして最近はドラムなど打楽器を使用する人たちも着用している声を聞きます。
スポーツ用マウスガードの入手方法
あまり売っているところを見たことがある人は少ないかもしれませんが、今はスポーツ店やネットショップで市販の物を簡単に購入することができます。
しかし、市販の物は自分の歯型に必ずフィットするとも限りませんし、ちょっと隙間が空いていたりジャストフィットしていなかったことによって歯茎が擦れて炎症を起こす可能性もあります。
そのため、一番自分に合ったスポーツ用マウスガードを手に入れるには、福岡選手のように歯科医師に歯型をとってもらい、必ずフィットする物を作製する必要があります。
では、どこの歯科医院に行けばのかというと、全国にスポーツ用マウスガードを作製してくれる歯科医院があるので、訪ねてみましょう。
中には、医療用や矯正用だけという歯科医院もありますので、必ず確認しておきましょう。
個人的に注目しているスポーツ用マウスガードは、アンダーアーマーのアーマーバイトです。
スポーツメーカーのアンダーアーマーが独自で開発したスポーツ用マウスガードで、読売ジャイアンツの阿部慎之助選手、ラグビーでは山田章仁選手も使用しています。
金額は20,000円~60,000円と比較的に高額です。アンダーアーマーが提携している歯科医院で歯型をとる必要があるので、気になる方はお近くに提携している歯科医院があるか調べてみてください。
まとめ
私が小学生の時はランドセルにリコーダーが刺さっていたり、絵の具セット、体操着などが買い与えられましたが、これからの小学生は、永久歯が生え揃うと同時に体育や部活で使用するスポーツ用マウスガードを購入することが義務化され、口腔環境の保護・パフォーマンスの向上に無くてはならないものになっていることを願っています。